診療内容

バイタルチェックについて

当たり前の話ですが、当院ではバイタルチェックを行います。

体温、心拍数、呼吸数は勿論血圧、酸素飽和度もルーチンワークとして測定しています。

当院の酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)は舌でなく肉球で測るので麻酔をかけていない平常時でも測定できます。

 

血圧計は勿論動物用デジタル血圧計です。

パルスオキシメーター
>>パルスオキシメーター
血圧計
>>血圧計

目の検査について

眼圧計、スリットランプ、角膜染色、シルマー試験、超音波など様々な器具を使うとかなりの情報が得られます。動物にとって苦痛となる検査ではありません。安心して受診してください。

 

眼底像は集光レンズだけでなく散瞳剤のいらないパンオプティックも使います。網膜だけでなく高血圧疾患についても大事な情報源になります。

スリットランプ
>>スリットランプ
パンオプティック眼底鏡
>>パンオプティック眼底鏡
集光レンズ
>>集光レンズ
眼圧計
>>眼圧計

ウサギの診療

院長先生の干支がうさぎということもあって昔から犬猫だけでなくウサギの診療に力を入れています。
胃腸のうっ滞などの消化器疾患、エンセファリトゾーン、膿瘍などウサギの難治性疾患なども積極的に治療を行っています。

特にウサギの下痢については致死性の疾患として重要疾患として治療に力を注いでいます。

うさぎ
うさぎ

膵炎について

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犬や猫特有のリパーゼが簡単に検査できるようになり、急性及び慢性膵炎の診断ができるようになりました。

犬や猫で人間のリパーゼを測ってもあまり意味はありません。

膵臓は内分泌及び外分泌の要で体にとってなくてはならない臓器です。

糖尿病やインスリノーマなどは膵臓由来の内分泌疾患です。

画像診断

当院で通常行われるのはX線検査と超音波検査です。

X線検査はフィルム現像に代わってデジタル画像になりとても見やすくなりました。

画像検査
超音波

小鳥の遺伝子検査

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小鳥は哺乳類とは異なり有核赤血球の持ち主なので微量の血液で遺伝子検査を行えます。

■ PBFD

■ BFD
■ クラミジア
■ マイコプラズマ
■ アスペルギルス
など病気の診断の他、性別の鑑別も行えます。
結果は3日程でわかります。

点滴

治療において輸液は最も重要なものの一つです。

自動輸液ポンプや微量点滴装置は輸液量や輸液速度を一定に保つもので、これに加温器を付けて行います。
点滴といえば水分や電解質の補給を行うものですが、微量点滴装置を使い24時間点滴を行えば、脂肪乳化剤をベースにした栄養輸液も可能です。また血圧のコントロールもできます。

 

輸液ポンプ
>>輸液ポンプ
微量点滴装置
>>微量点滴装置

尿検査

尿検査

尿検査も昔とは異なり機器を使って行います。
尿比重計も犬猫専用のものがあり、ウサギ用のものも最近発売されました。
尿検査は血液検査におよばないと考える人もいるようですが、血液検査に先んじて情報が得られることもあります。

 

酸素テント

酸素テント

パルスオキシメーターで血中酸素飽和度の低下が認められたら人間の場合気管挿管をするところですが、動物では酸素テントに入れます。

その時活躍するのが酸素濃縮器で、部屋の中の酸素を集めるので酸素ボンベを必要としません。

 

酸素テントは動物の体力回復にも役立ちます。

 

アトピーの診断基準

アトピーとは吸入性アレルギーのことです。原因物質(アレルゲン)を吸い込むことによってアレルギー、動物では特に皮膚炎を起こします。 下記の8項目のうち5項目に○がついたらかなりの確率でアトピーが疑えます。

 

 

1.3歳以上での症状の発現。

2.家の中で飼っている。

3.ステロイドに反応する。

4.無傷性の痒み症状。

5.前足に症状。

6.耳介に症状。

7.耳の縁は無症状。

8.背腰部は無症状。

 

アトピーは抗生物質を投与しても治りません。 抗生物質で治療するの皮膚病は膿皮症です。

ガンの痛み

癌性の痛みはどんなステージにも発生します。
特に末期の癌患者の70%が主症状として痛みを体験することになります。

持続性の痛みが大半を占め、50%のものがかなり強い痛みを、そのうち30%のものが耐え難い痛みを伴います。

また癌患者の80%のものに複数の痛みが発現します。

消化器、泌尿器、生殖器の原発癌はの初期は痛みを伴いません。しかし癌の痛みに敏感な後腹膜に広がると痛みが出ます。

消化器系の癌では内容物の通過が妨げられると通過障害による痛みが現れます。

大腸癌はなかなか痛みが現れません。潰瘍化すると痛みが出てきます。

癌患者の痛みのコントロールも私達の重要な仕事です。

犬の進行性網膜萎縮(PRA)

犬が失明してしまう病気です。

1歳から発症し2~3歳で目が見えなくなる早発タイプと5歳から発症し7~8歳で目が見えなくなる遅延タイプがあります。

この病気は遺伝子検査でわかります。つまり遺伝する病気です。

この病気の最初の症状は夜盲症です。

ワンちゃんを飼ったらすぐに遺伝子検査をした方がいいと思います。

ネザーランド・ドワーフ

ネザーランドワーフ

ウサギのネザーランド・ドワーフです。生物の種類としてネザーランド・ドワーフは存在しません。

ウサギを品種改良して成体でも小柄、小さな耳、ぬいぐるみのような二頭身の体型、まん丸瞳を実現してできたのがネザーランド・ドワーフです。

ネザーランド・ドワーフの血統書を発行したりラビットショーを主催しているのがARBAです。

繁殖が非常に困難で、純血のネザーランド・ドワーフ同士でぃからも二分の一の確率しかネザーランド・ドワーフは生まれずそのうち四分の一は生まれてもすぐに死んでしまい、四分の一は成体でも小柄の遺伝子は持たず大きくなってしまいます。

ネザーランド・ドワーフは自然界では種を維持できません。

本物のネザーランド・ドワーフはブリーダーや高級ウサギ店しか存在しません。

ネザーランド・ドワーフとしての特徴、ARBA発行の血統書、二分の一の確率での誕生と3つの条件が揃っているのが本物のネザーランド・ドワーフなのです。

では普通のペットショップやホームセンターのペット売り場にいるネザーランド・ドワーフとなると…

まあ可愛いければいいじゃないですか。

 

糖尿病

糖尿病

糖尿病の検査といえば血糖値。しかし血糖値は食事の影響を受けるので糖化アルブミンを測ることになります。 過去1~2週間程度の治療効果を判定できます。 簡単に言うと糖化アルブミンが高いとインスリンが足りない、低いとインスリンが効きすぎているということになります。 インスリンの注射は毎日の事なので飼い主さんの仕事になります。

セキセイインコの産卵数は5~6個で1日おきに産み、孵化日数は18日です。ちなみに文鳥の孵化日数は16日です。

セキセイインコの孵化温度はオウム目なので37.2~37.4度であるのに対し文鳥はスズメ目なので孵化日数が短く、孵化温度は37.8~38.1度と高めです。

オウムよりスズメの方が体温が高いのです。

卵は高温に弱く、たとえ0.5度でも高めの温度が1~2時間続くと胚には致命傷になってしまいます。たとえ孵ったとしても指曲がりや内臓奇形を誘発します。

人工孵化を考えるなら湿度は50~60%ぐらいで転卵は孵化3~5日前から停止します。

獣医学部の入試倍率を極端に上げた伝説の漫画「動物のお医者さん」では鴨の孵化の話が出てきますが、鴨の孵化の最適温度は37.5度程度で、これより0.5度低いと♀が産まれやすく、これより0.5度高いと♂が産まれやすいそうです。

卵は2~3時間温めないと中止卵になります。

卵は生きていれば日数が進む程で軽くなります。

卵は15度に保てば2週間は保存できます。

体脂肪

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ワンちゃんの肥満ってどのように判断していますか?

体重が重いから? 身体が丸っこいから?

どちらも科学的ではありませんね。

現在最も確かなのは体脂肪を測ることです。ワンちゃん専用の体脂肪計が開発されていて測ることにより体脂肪が%で表示されます。これにより適正体重や一日の摂取何カロリーをいくらでおさえれば適正体重に近づけるかがわかります。

漠然とダイエット食を食べさせても体重は減りません。ダイエット食もたくさん食べれば体重は増えるのです。

ソフトレーザーは切らないで病気を治す

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レーザーはレーザーでもソフトレーザーは切るものではありません。

当院のソフトレーザーは赤外線レザーで、照射しても暖かいぐらいで痛くも痒くもありません。
これで炎症や痛みが治まるのだからたいへん有難い機械です。

ツボを刺激する力もあり針治療の代わりにもなります。

膝蓋骨脱臼(パテラ)も軽度のものであれば手術しないでソフトレーザーで治療できます。

イボを切らずに取る

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体表に小さなイボができる。多くは皮脂腺腫や脂肪腫のような良性腫瘍なのですが、内科的処置ではどうにもならず外科的に取る必要があります。

外科的とは切り取ることを意味しますが、切られる方は嫌なものです。

そこで登場するのがクリヨペン。液体窒素でイボを凍らせて壊死させるというものですが、残念ながら小さいイボにしか通用しません。

イボを取るなら小さいうちにということです。

クリヨペンは痛みを伴わない治療です。

デジタル顕微鏡

デジタル出力の顕微鏡は大変便利です。
接眼レンズがないので目は疲れないし、飼い主様への説明も説得力があるし。
写真はウサギのコクシジウムのオーシストです。

デジタル出力の顕微鏡
デジタル出力の顕微鏡

V-gelアドバンスド

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V-gelは動物用のラリンジアルマスクの事で喉頭鏡や人手が無くても気道を確保できる優れものです。
国内ではまだ販売されていませんが、アドバンスドという廉価版の使い捨てタイプがあります。
以前国内で売られていたのは40回ぐらいなら回し使いできるものでした。
V-gelが特に役に立つのはウサギさん。
モルモットさんにも使えるかな。
年内には犬用も発売されるみたいです。

吸入麻酔器

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レントゲンと吸入麻酔器は最低限無いと診療になりません。
今使っている麻酔器はアコマ社のものですが、気化器が二つ付いています。
これはセボフルランとイソフルレンの二種類の麻酔薬を使える事を意味します。

昔使用されたエーテルは電気メスを使うと燃えるからダメ、ハロタンは肝毒性があるから使えなくなりました。

尿石症を予防する食餌

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猫は尿結石を起こすことがあります。
古くはストルバイト結石。これはねこちゃんのオチンチンにつまります。
最近多いのは尿管結石。これは尿管をつまらせます。
つまると尿が排泄できないので猫は尿毒症を起こしてついには死んでしまいます。

尿結石を予防するにはどうしたらいいか。それには値段の高い処方食なんかより水分の食事が第一です。そう、値段の安い一般のキャットフードでいいからドライフードをやめてウエット食、つまり缶詰食を与える事です。
これは腎臓病予防にも最適です。
だいたい今のねこちゃんたちは離乳と同時にドライフードを与えられてしまいます。
ロクに水分を取らずドライフードばかり食べて濃いオシッコばかりしていれば尿石もできるし腎臓も悪くなります。

うちの猫はドライフードを与えていた頃は2日に1回しかオシッコをしないという事もざらにありました。今はドライフードを完全にやめて缶詰に水をぶっかけて食べさせています。1日何回もオシッコをするようになりました。
石の成分も毒素も体に悪さをする前にオシッコで体からきれいに洗い流されているはずです。

モノポーラとバイポーラ

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テレビドラマで手術をやる時に必ず出て来るあれです。止血しながら切るので出血を最小限に抑えます。
うちのは電気メスでなく電波メスです。
直接皮膚切開を加えることも可能です。

トリミング料金について

トリミング

(爪切り、耳掃除、臭嚢しぼりはサービスさせていただいています。歯石取りは別途料金になります。)

小型犬 シャンプーのみ  3,300円(税込)

     シャンプーカット 6,600円(税込)

中型犬 シャンプーのみ  5,500円(税込)

 

※猫の毛玉取りの相談も受けます。

※歯石取りは超音波スケーラーを用いて行います。

 

※掲載のトリミング料金は会員料金です。
会員になるには条件があります。
詳しくは直接当院にお尋ね下さい。

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